乳頭が皮膚の中に入り込んだ状態です。原因は乳腺から乳頭に伸びる乳管(ミルクが通る管)が通常よりも短いことです。
陥没乳頭の問題点
①機能面
赤ちゃんが吸いにくくなり、本来の授乳機能がうまく働かない可能性がある
②健康面
陥没した皮膚に汚れがたまり雑菌が繁殖しやすので、乳管から乳腺に逆行性に菌が侵入し乳腺炎になるリスクが高くなる
③美容面
見た目が気になる
①、②の理由から、陥没乳頭の治療は保険適用となります
乳頭を引き上げ、陥没の原因となっている乳管、組織を調節し糸で固定する手術を行います(ナグモ式埋没法)。この時、乳管を切断しないよう、また赤ちゃんが吸った時の射乳機能を温存するよう注意しながら行います(片側15分~20分程度)。
再発を繰り返す場合は切開法を提案する場合があります(乳管は温存されます)。
小切開部位、糸の固定法は症例により異なります(図の通りとは限りません)。
傷あとは乳首の中に埋没し、目立たなくなります。
痛み、出血、血腫、しびれ、感染、再発(繰り返す場合は術式を変更する場合があります)
局所麻酔後、陥没乳頭の形成手術
手術時間は両側で40分程度。術後はガーゼをあてて帰宅していただきます
通院 | 術後2~3回 |
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抜糸 | 通常不要 |
入浴 | シャワー翌日から可能。入浴は1週間後から。 |
治療費 | 保険適用(将来、授乳する可能性がある年齢の場合) 片側25000円程度(3割負担の方) |